はじめてのルバーブ 

奥出雲(奥出雲町三井野原)から獲れたての有機ルバーブが届きました。

今までルバーブのジャムを使ったことはありましたが、

生のルバーブを使うのは初めてです。

ルバーブ「rhubarb」、和名は「ショクヨウダイオウ」

シベリア南部原産の毎年育つ多年草。

ヨーロッパ、とくにイギリスではポピュラーな野菜で、

日本には明治の初めに入ってきたそうです。

 

ズイキや蕗のように葉の軸(葉柄)が食用で、

酸味が非常に強く、砂糖との相性がよいので

この葉柄をジャムやパイなどにして食べるのが定番です。

 

ヨーロッパでは古代から薬草として主に下剤として使われていたようですが、

栄養の面では、ビタミンC 、カルシウム、繊維が多く含まれることから、

美肌効果も期待できるといわれています。

 

ルバーブには赤と緑の2種類がありますが、

今回届いたのは緑、酸味と独特の香りは緑の方が強いそうです。

生産者の方に聞いてみると、

色々やってみたけど奥出雲では赤は育たないとのことでした。

  

早速フレッシュなうちに何か焼き菓子を作ってみよう…。

 

ちょうど露地物の苺のジャムを作ったばかりだったので、

「ルバーブと苺のクランブル」の試作です。 

 

 ルバーブを2センチくらいに切り、キビ砂糖をまぶしてオーブンで焼くこと十数分。

繊維質の多い固かったルバーブがトロトロになりました。

多めに砂糖を加えてもかなり強い酸味です。

 

 

トロトロになったルバーブに苺のジャムを加え、

クランブルを表面に散らして焼き上げること十数分。

 

実はこのクランブル、

お客様にお持ち帰りいただけるよう

パニムールというポプラ材を使った焼き型で焼いています。

うまくいけば店頭に並べたいと思っています。

 

酸っぱくてトロトロのルバーブの酸味に、

苺ジャムの甘い香り。

そこに甘くてサクサクのクランブル。 

もうこれは絶妙の取り合わせで、ルバーブの酸味が十分に愉しめます。

 

冷やして食べると、キリっとした酸味がより味わうことができ、

食欲のない時期の疲れた身体にはとても良いと思います。

 

砂糖やクランブルの量、他の果物との組み合わせなど

今後検討の余地ありですが、

改良を加えて店頭に並ぶかもしれません。

 

他にもジャムはもちろん、タルトやマフィンも試作して、

近いうちに店頭に並ぶ予定です。